ぎっくり腰
整形外科分野では、「ギックリ腰」は、怪我(外傷)によるものと漠然と考えられています。福島県立医科大学の整形外科教授である菊池臣一先生(著「腰痛をめぐる常識の嘘」)によるとギックリ腰の何百例の患者を調べた所、力仕事や事故で、ギックリ腰になった人はほとんどいないとのことでした。つまり、ギックリ腰のほとんどは、怪我(外傷)ではないというのです。
腰痛に関していえば、原因の特定できる腰痛は30%程度で、残りの70%は未だに原因不明だそうです!
では、ギックリ腰のとは何か?
病院では『急性腰痛』『腰椎捻挫』とも呼ばれ、医師からは痛み止めの薬と湿布をもらい「安静にしてしばらく様子をみて、また来てください」言われることが多いでしょう!
原因は2つ考えられます。
一つは腰周辺の筋肉の疲労です!特に座り仕事、立ち仕事どちらも長時間の同じ姿勢(2時間以上)による、慢性の筋肉疲労です!
二つ目は関節のズレによる炎症です。スポーツや仕事で急激な負荷を腰に掛けてしまうことにより、腰椎または骨盤の関節のズレを起こし痛みが出ます。
産後にも骨盤のズレ(1~2度、約2mm)が起きますが大抵は元に戻ります。しかしズレたまま固定されてしまうことで腰痛を発症するケースもあるので、検査をお勧めします!
当院に来られる患者様の例として、「寝ていただけなのに、目が覚めたら起き上がれないほど痛かった」、「ソファーに座っていてTVのリモコンを取ろうとしら痛くなった」、「ずっと腰は重い感じがあったが、動けていたし痛みが無くなるときもあった。ある日PCに向かって仕事をしていて、立ち上がろうとしたら腰が抜ける感じがした」などいろいろ、発症は違いますが、ほとんどの方は慢性の筋肉疲労から来ています!
中には、カリエスや化膿性脊椎炎などの感染や炎症によるもの、転移癌などの腫瘍、内臓疾患からの腰部の痛みがありますので、腰が痛いというだけでカイロプラクティックの治療が全て有効ではないことをご理解ください!
当院では整形外科で9年間勤めた院長による検査と治療により、ギックリ腰で来られた患者様の9割は立つ、歩く、しゃがむ、その他ほとんどの動作が行えるようになって帰宅されます。